女性にこそ摂ってほしい、プロテイン。
「そもそもプロテインって何?」「なぜ必要なの?」というプロテイン初心者に向けて、プロテインに関するあれこれを簡単に解説していきます。
プロテインとは?
「プロテイン」と聞いて、思い浮かべるものは一体何でしょう?
「ボディビルダーが飲んでいるもの」「怪しい粉」そういったイメージの方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、女性には取っ付きにくいものというイメージを持たれている方が多い印象を受けます。
プロテインとは、簡単に言ってしまうと「たんぱく質」という意味の英単語です。たんぱく質と言われると、ご存知の方も多いはず。
「脂質」「糖質」と一緒に家庭科の時間に習った、三大栄養素の一つです。
人間や動物の筋肉や臓器を構成する主成分であり、これなくしては生物の体は維持できません。もちろん、私たち人間の体内にも多く含まれています。筋肉や内臓といった目に見えない部分から、髪や爪といった目に見える部分まで、体の多くの部分でたんぱく質は活躍しているのです。
たんぱく質は、肉や魚に含まれている動物性たんぱく質と、豆類や穀物等に含まれている植物性たんぱく質の2種類に大別されます。
そのたんぱく質を粉末状にしたもの。それが、皆さんのイメージされているプロテインの正体なのです。
プロテインの効果
プロテイン(たんぱく質)が怪しいものではないということは、前述の通りです。次はこのプロテインを摂取することの効果について、簡単にご説明していきます。
プロテインは、「人間の体に多く含まれている」と前章でご説明差し上げました。そのため、「体の中にあるのならわざわざ外から取らなくてもいいのではないか?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
なぜわざわざ外から摂るのか。
それは、体内のたんぱく質は補充しないと毎日減っていってしまうからです。古い髪が抜け、新しい髪ができる。古い皮膚が剥がれ落ち、新しい皮膚ができる。
このような循環は、生物の体では毎日、毎時間、毎秒行われています。
この際、新しい髪や皮膚を作る材料になってくるのが、たんぱく質。プロテインなのです。たんぱく質は、新しい髪や肌を作るために欠かせない主成分の一つ。新しい髪や肌ができるときに体内のたんぱく質が不足していると、本来の健康的な姿で作られることが難しくなってきます。
艶のない髪。ぼろぼろの肌。
たんぱく質の不足は、これらが作られてしまう一因となってしまいます。そのため、たんぱく質が不足しないよう適時摂取をし、体が必要とするときに体内にたんぱく質が十分足りている状態にすることが重要となってくるのです。
そのため、外からたんぱく質を摂取することが必要になります。
たんぱく質は、いわゆる「プロテイン」という粉末状の状態でのみ摂取する必要はありません。
肉や魚、大豆といった、食物から摂取することももちろん可能です。ただ、たんぱく質を含んだ食事を多く摂れない方や、そもそも食物にたんぱく質がどのくらい含まれているのか計算して食事をするのが面倒な方は、手軽にたんぱく質を摂取できるプロテインを利用されることをお勧めします。
調理の手間も省け、含有量や必要摂取量もパッケージに記載されているものがほとんどです。ダイエットをしている方にも、余分な食物やカロリーを摂取せずにすむ、プロテインの利用をお勧めします。
プロテインの摂取タイミング
プロテインは、一般的にいつ摂取しても問題ありません。普段の食事と合わせたり、おやつ替わりにしたり、取り方は様々です。いつ取っても問題はありませんが、摂取後の効率がいいタイミングはというと、運動後か就寝前後となります。
運動時には、比率としてはあまり多くありませんが、たんぱく質も運動のためのエネルギーとして消費されます。その分を体内に素早く補填するという意味で効果的です。また、筋トレをされている方は、トレーニングで痛めた筋肉を修復し、より強く・大きな筋肉を作り上げるための主成分として、運動後にプロテインを摂取することが効果的と言われています。
次に、就寝前後が効率的な理由について。
人間の体は就寝中も新陳代謝を繰り返します。
髪を作ったり、肌を作ったり。
「美容のために早く寝なきゃ」というのは、このサイクルを十分に体が完成させるための時間を作るためです。その際、たんぱく質が不足していたのでは健康な状態のものを作ることができません。
そのため、長時間たんぱく質を摂取できなくなる就寝前と、長時間摂取していなかった就寝後にプロテインを体内に取り入れてあげることが効果的なのです。就寝前にプロテインを摂取する場合、寝る前に消化ができるだけの十分な時間を空けて飲むようにしましょう。
プロテインって太るの?
「プロテインを飲むと太る」こうした声を耳にする機会があります。正確には、「プロテインを飲むと太る」のではなく、「プロテイン(たんぱく質)と一緒にカロリーを摂りすぎると太る」のです。
たんぱく質を摂るためだと言い訳しながら、脂肪たっぷりのステーキを食べたり、たんぱく質が含まれているからと糖質たっぷりの生クリームを食べたり。
また粉末のプロテインを何か飲み物や食事に混ぜて摂取する際に、高カロリーなものばかりと合わせたり、プロテインバーを一日にひと箱食べてしまったり。
こうしたたんぱく質の摂取方法をしていると、カロリー過多となり太ります。プロテインが原因ではなく、シンプルにカロリーの摂りすぎによるものです。
「プロテインは水で飲んでいるけれど太った」そう思われる方は、普段の食事内容を見直してみてください。プロテイン以外のところに、太る原因はあるはずです。
当たり前のことですが、ダイエットをしている方はプロテインを飲むときだけでなく、食事全般に気を付けるようにしましょう。
以上で、プロテインに関する基本的な解説は終了となります。「プロテインにはどんな種類があるのか」や、「おすすめのプロテインは?」などは別の記事で詳しく説明されていますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。