更年期になると心身に不調をきたしやすく、その中でもむくみ(浮腫)に悩まれている方はとても多いです。そんなときには、カリウムを多く含んだ食品を摂取するのがオススメです。今回は、更年期にむくみが出やすい原因と、その対策についてご紹介します。
更年期にむくみが出る原因とその症状
そもそも更年期にむくみが出やすくなるのは、女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンが減少することが原因です。それにより自律神経が乱れて血行が悪くなり、体の中に水分や老廃物が溜まってむくみとなります。
更年期になると、足がむくんで靴がはきづらくなったり、寝起きに顔が腫れたりするなどの症状が出やすくなるのはそのためです。
むくみの対処法とカリウムが効果的なワケ
更年期によるむくみを予防・解消するには、余計な水分や老廃物を溜まりにくくする工夫が必要です。例えば、以下のような対策があります。
・定期的に運動したり、ゆっくり半身浴につかって血行を促す
・飲み過ぎや睡眠不足など、血行が悪くなる習慣を控える
・気になる部位をマッサージしたり、ツボを刺激したりする
そのほかの対策として、普段の食事でカリウムを積極的に摂取するのがオススメです。
日本人は塩分を摂りすぎる傾向があり、塩分過多になると体内の塩分濃度を一定に保つために、多くの水分を体に溜め込もうとします。それがむくみの原因となるため、余計な塩分の排出作用をもつカリウムはとても有用なのです。
カリウムを豊富に含む食品の紹介
肉類や魚類、豆類、果実類など、カリウムはさまざまな食品に広く含まれています。その中でも、特に多くのカリウムを含む食品には以下のようなものがあります。
・グレープフルーツ(560mg/1個400g)
・バナナ(432mg/1本120g)
・ほうれん草(392mg/80g)
・納豆(330mg/1パック)
・じゃがいも(328mg/1個100g)
ちなみに、一度にカリウムを大量に摂取しても、余分なカリウムは体外に排出されてしまいます。そのため、毎日こまめにカリウムを摂取することを心がけましょう。
まとめ
更年期によるむくみの予防・解消には、定期的に運動をしたり、しっかり睡眠をとったりするなど、普段の生活習慣がとても大切です。
特に食事の中でカリウムを多く摂取すると、むくみの原因となる水分を溜め込みにくくなるので、積極的に摂取するようにしましょう。